そういえばどちらかが面白いと言っていたなぁと思ったので、
ヘルマン・ヘッセの車輪の下を読んだ。
最初こそ退屈かなと感じたが、途中からの話の展開はかなりのもの。
特に最後は驚いた。
この文庫は残り50ページが解説になっているが、それに気が付かず、
まだ残りはあると思いながら読んでたら、いきなり劇的に終わったので、
思わず「ええっ、終わり?」と声を上げてしまった。
確かに面白かった。
しかし、当時この作品のどこを面白いと感じたのだろうか。
神学、文学に関する描写なのか、
自然の中で遊びまわる描写なのか、
深い友情の描写なのか、
結果、病んでしまった描写なのか、
恋に関する描写なのか、
結末なのか。
読む年代によって想うところは変わってくるはず。
今だからこそ特に後半は感じる部分があって面白いと思ったが、
当時だったら読んでもそう面白くはないと思ったかもしれない。